新卒採用

CAINZInside

2022-10-18

だから私も上を目指せる。女性が活躍する職場が育んだ「助け合い」の文化

カインズで活躍する人も仕事も働き方も、その中身に迫る「CAINZ Inside」。初回に登場するのは妊娠・出産を経て、現在は群馬県のカインズおおたモール店に勤務する加藤奈津美さん。

育児と仕事の両立に奮闘する加藤さんはどのように働いているのか、インタビューからひも解きます。

プロフィール

加藤奈津美さん

2014年にカインズ入社、佐久平店での研修を経て日立店に配属。インテリア家電の担当者として経験を積んだ後、2017年にラインマネジャーに昇格。2019年に大泉店に異動し、店舗の同僚と結婚。2020年の妊娠をきっかけにカインズおおたモール店に異動し、約一年間の産休・育休後に同店に復帰。現在は日用品の担当者として、育児と仕事の両立に奮闘中。

加藤奈津美さん

働き続けられると思えたのは「先輩ママ」のおかげ

── 加藤さんは職場の同僚と結婚され、お子さんもいらっしゃるそうですね。

はい。入社6年目の異動先で一緒になった大泉店の同僚と結婚し、娘を出産しました。出産後に一年間の育休を取得し、職場復帰してからちょうど一年になります。今は育児と仕事の両立に奮闘中です。

── 妊娠されたとき、仕事を続けることを即決されたのですか?

正直なところ、すごく迷ったんです。私が最初に配属されたのは、長野県の佐久平店。そこで半年間の研修を受けた後、茨城県の日立店に異動になりました。カインズでは売場の細かな商品区分を受け持つ「担当者」という職種からキャリアがスタートし、担当者がまず目指すのが、より広い商品区分を担当する「ラインマネジャー」です。

私は入社4年目にラインマネジャーに昇格し、その後、夫と出会った大泉店に異動になりました。結婚後も大泉店のラインマネジャーとして勤務していましたが、2020年に妊娠。妊娠はうれしくて仕方ない一方、戸惑いましたね。妊娠が分かった当時の大泉店は、大きな改装を控えたタイミングだったんです。

── 妊娠・出産という大きなライフイベントと、店舗の変革時期が重なったんですね。

はい。体力的にも厳しくなるし、周りに迷惑をかけるかもしれない。一時は退職も考えました。でも、やっぱり辞める選択はしたくない。そこで上司に相談したところ、意外な言葉が返ってきたんです。「初めての妊娠で不安になるのは当然のこと。その不安を少しでも払拭するため、ラインマネジャーとして店舗を異動しましょう」って。

正直、ビックリしました。ラインマネジャーはメンバーのまとめ役。このままカインズで働き続けるにしても、ラインマネジャーの立場は維持できないと思っていたんです。それが上司や本部は責任ある立場を維持しつつ、改装という負担のない店舗への異動を提案してくれました。うれしいやら驚くやらホッとするやら、忘れられない出来事ですね(笑)。

── すると、どこの店舗に異動になったのでしょう? 改装という負担は払拭されたにせよ、つわりも大変だったはずです。

改装を控えていた大泉店から、今も勤務するカインズおおたモール店に異動になりました。大泉町と太田市はお隣。引っ越しも長距離通勤の必要もなく、そこも上司や本部が配慮くださったんだと思います。つわりは想像以上にきつく、しんどかったですね(苦笑)。でも、カインズは女性の多い職場。妊娠・出産を経験された先輩ママが多く働いています。

それだけに体調不良も口に出しやすいし、伝える以前に周囲のメンバーが気づいてくれるんです。座り込みながら作業をしていると「つらいんでしょう? 私がやるから休んでおいで」なんて、当然のようにフォローしてくれて。不安はあったものの、それでも働き続けたい。働き続けられると思えたのは、先輩たちが築いてくれた雰囲気のおかげです。

── すると、どこの店舗に異動になったのでしょう? 改装という負担は払拭されたにせよ、つわりも大変だったはずです。

母になって強く実感した「欠品」がもたらすダメージ

── 先輩ママの多い職場。心強いですね。

「つわりがつらいのは今だけ。生まれたら解放されるから」って、何度も背中を押していただきました。それに女性が多い職場だけに、女性をサポートする福利厚生も充実しているんです。産休や育休制度はもちろん、休むために必要な書類は人事部がそろえてくれて、書類整理が苦手な私は救われましたね(笑)。

その後、産前6週から産休に入りましたが、残っていた有給もくっつけて、実際には出産予定日の7週前から産休に入っています。産休前には早めに後任のメンバーを付けてもらったので、焦ることなく引き継ぎができました。これもやっぱり、先輩ママが多いからですよね。産休に入るメンバーをどう送り出すのか、組織に浸透しているのを感じました。

── そして迎えた出産。加藤さんは育休制度も利用されていますが、いかがでしたか?

無事に生まれた喜びも束の間、育児の大変さを痛感しましたね。常に寝不足なのはもちろん、買い物に出掛けるのも一苦労。想像していた以上に出費もかさみます。カインズには出産時のお祝い金制度があるので、おむつにミルクにベビー服にと、育児費の大きな助けになりました。

そうした生活のなか、どうにか時間を見つけては近所のスーパーに買い出しに出掛けると、まさかの欠品…。そのダメージも想像以上でしたね。おむつのストックがないときの欠品なんて、ちょっとしたパニック状態です。

欠品がお客様のご迷惑になることは、売場に立つ人間として深く理解していました。でも、育児に奮闘するママにとっては、欠品は死活問題。実際に子どもを育てる母親になり、欠品を出さないことの重要性をより強く実感しました。ひとつの欠品が、これほどまでに心を折れさせるのかと(苦笑)。

── 出産・育児のために職場を離れている間に、仕事への意識が高まったんですね。

そうですね。母親という立場になり、くらしを見つめる機会が増えたんだと思います。カインズはくらしに密着した企業。私がこの会社を志望したのも実家の近くに店舗があり、幼いころから慣れ親しんでいたからです。とにかく広いカインズは遊び場のようでもありましたし、初めての一人暮らしで家具を買いそろえたのもカインズでした。

今の私のように育児用品をお買い求めになる方も、新生活に必要な家具や家電をお探しの方も、お仕事の道具を見つけにいらっしゃる方も、カインズには本当にいろいろなお客様がご来店になります。出産前もお客様お一人おひとりの目線を大事にしてきましたが、育児を経験してからは、お客様を見る目をもっと養いたいと思うようになりました。

── 出産・育児のために職場を離れている間に、仕事への意識が高まったんですね。

店長として受け継いでいきたい「世話好き」な社風

── すると、育休中も職場復帰が待ち遠しかったのではないでしょうか?

育児と仕事を両立させることへの不安はありつつも、待ち遠しかったですね。正直、育休中は孤独を感じることもありました。夫が仕事に出ている間は、まだ言葉の話せない娘と二人きり。孤独感だけでなく、きちんと職場復帰できるのか、心配でもありました。でも、カインズって、すごく世話好きな会社なんです(笑)。

育児中にも社内報を送ってくれたり、育児雑誌や育児書まで送ってくれたりして。育児書が参考になったのはもちろん、社内報が届くたびに、職場を離れていても私はカインズの一員なんだ、と実感できました。それに時間を見つけては、店舗に顔を出していましたね。娘を連れて行くと、みんなが自分の子どものようにかわいがってくれて(笑)。

── 実際に職場に復帰されてから一年、今はどのように働いているのでしょう?

育児と仕事を両立するためにも担当者の立場に戻り、今は時短勤務制度を利用しています。二つの両立は簡単ではありませんが、子どもを育てながら働けているのは時短勤務のおかげです。何よりもありがたいのが、制度の利用中は勤務時間が固定されていること。9〜16時と9〜17時から選択でき、私は16時まで働いています。

お店を運営するため、カインズは基本的にシフト制です。でも、時間が固定されていれば、保育園の送り迎えもスムーズですよね。もちろん、子どもの急な発熱に戸惑うこともありますが、出産前と同様にメンバーのみんなが助けてくれます。何事も困ったときはお互い様。メンバー同士が助け合い、補い合う関係性が出来上がっているんです。

── その助け合いの文化も、カインズの先輩たちが築いてきたのでしょうね。

カインズには時短勤務制度を利用する人が多くいますし、メンバーのお子さんに何かあったときに助け船を出すのは、もはや当たり前のこと。これは先輩たちが築いてくれた文化だと思いますし、カインズには何かあったときにヘルパーさんの派遣をお願いできる制度もあります。まだ利用していませんが、いざというときの安心感も大きな支えです。

── では、そうした安心感を支えに、加藤さんは今後、どのようなキャリアを描いていくのでしょう?

妊娠・出産前から変わらず、店長を目指したいと思います。カインズでは今、女性店長がすごく増えているんです。先輩たちの姿を見ていると、育児をしながら店長を目指すのも夢じゃないと思えます。そして、私自身が先輩たちの姿や気遣いに支えられてきたように、メンバー全員が前向きに安心して働けるお店をつくることが、今の私の目標です。

── では、そうした安心感を支えに、加藤さんは今後、どのようなキャリアを描いていくのでしょう?

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